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どうしてカード1枚で買い物ができる?

クレジットカード会社の仕組みをご紹介!

カード会社のこと、考えたことはありますか?

会社
日々の生活の中で、クレジットカードをお使いの方も多いと思います。

その発行元であるクレジットカード会社について、どのような仕組みになっているのか、考えたことはありますか?

例えば、収入源はどこにあるのか、なぜカード発行に審査があるのか、そもそもどうしてプラスチックのカード1枚で買い物ができるかなど、考え始めるときりがありません。

ここではカード1枚での買い物を可能にするクレジットカード会社の仕組みについて、説明していきたいと思います。

まずはどのような役割を果たしているのかというところから見ていきましょう。

クレジットカード会社の役割とは?

クレジットカード会社の仕組みを考える前に、なぜプラスチックのカード1枚で買い物ができるのでしょうか。

それは商品の販売においてクレジットカード会社が果たす役割を考えると、答えが見えてきます。

いったいどのような仕組みで、どんな役割を担っているのでしょうか。

クレジットカード会社の役割

クレジットカード
クレジットカード会社は、クレジット(販売信用)契約において以下の役割を担っています。

1)消費者(クレジット会員)に対しては、代金はカード会社が指定する期限までに支払うことを条件に利用可能額までの利用を認め、クレジットカードを発行します。

2)加盟する販売店(加盟店)に対しては、会員がカードで支払った代金相当額を立て替え払いします。この金額は、指定した振替日に該当する会員の銀行口座から引き落とします。

キャッシング契約においては、上記1)のみの役割となります。つまり貸金業と同じです。

クレジット契約における3者間契約

「クレジットカード会社の役割」で説明した通り、クレジット契約においては加盟店とクレジット会員以外に、クレジットカード会社が登場することが大きな違いです。

実際にクレジットカードで商品やサービスを購入した場合、以下のような流れで進みます。

1)加盟店は、会員がクレジットで決済したいという申込みを受け、決済金額及び支払方法をクレジットカード会社が承認した段階で商品を引き渡します。

2)加盟店は1)の代金について、クレジットカード会社から支払を受けます。

3)会員は1)の代金について、決済時に決めた支払方法に従いクレジットカード会社に支払います。

このように、商品の購入先と代金の支払先が異なるのがクレジット契約です。従って、販売店と消費者のみによる2者間契約ではありません。

また、クレジット契約による販売はクレジットカード会社の承認が必要です。この処理はオーソリともいい、レジやレジ横にある処理端末機で行われます。

3者間契約は、特に分割払いの時に大きな違いがあります。2者間契約であれば、販売店は分割払いが終了するまで商品の全額を受け取ることはできません。

ところが3者間契約であれば、加盟店は分割払いの終了を待たず販売金額の全額を一括して受け取ることができます。

クレジットカード会社が代金を立て替え払いするわけです。

従って、消費者である会員が分割払いやリボ払いを選択しても、加盟店の代金の受け取り時期には影響しません。

会員からの代金回収という役割を加盟店に代わって負うのがクレジットカード会社というわけです。

会員が購入代金を販売店ではなくクレジットカード会社に支払うのは、このような理由によります。

クレジットカード会社の収入は?

収入源
クレジットカード会社の収入は大きく分けて、以下のようなものがあります。

1)カード会員からの年会費
2)カード会員からの手数料
3)カード会員からのキャッシング利息
4)加盟店手数料

それぞれ、一つずつ説明していきましょう。

会員から(1):年会費

クレジットカードを持つ人全員から平等に支払いを受けられる、安定した収入源です。金額は500円前後から、ゴールドカード等になると1万円を超えるものもあります。

もっとも、カード会社によっては年会費無料、あるいは年会費実質無料(1年間に1回でも使えば無料)としているクレジットカードも多数あります。

この場合、カード会社は他の方法により収入を得ることになります。

会員から(2):支払方法による手数料

カード会員がリボ払いや、3回以上の分割払いを選択した場合、クレジットカード会社は手数料を徴収することができます。

これも収入となります。手数料率は年15%前後のところが多いようです。

手数料収入もカード会社にとって大きなウエイトを占めていると思われます。

「一般のカードならば年会費を徴収するが、リボ払い専用カードならばポイント割増、さらに年会費無料」というカード会社もありますが、それはリボ払いの手数料収入がどれだけ大きいかをうかがい知るものといえます。

会員から(3):キャッシング利息

利息
キャッシングを取り扱うクレジットカード会社の場合は、キャッシングの利息も収入となります。

貸付利率は年15~18%前後と高率です。例えばこの利率で10万円を借りた場合、1年後の利息は1万5千円~1万8千円にもなります。

加盟店から:手数料及び年会費

クレジットカードの加盟店にも手数料がかかります。

会員である消費者がカードを使った場合、カード会社に対して売上の一定割合を手数料として支払います。

なお、クレジットカード会社によっては手数料のことを割引料ということもあります。

加盟店手数料は業種によって異なります。目安は以下の通りとなるでしょう。

飲食店 4~7%
小売店、専門店 3~5%
百貨店 2~3%
家電量販店、コンビニエンスストア 1~1.5%

なお、クレジットカード払いの場合に「現金での価格+加盟店手数料」としてカード会員に請求することは、カード会社との契約違反となります。

このような仕組みとなっているため、カード会員が年会費無料のクレジットカードを使って1回払いで決済した場合においても、クレジットカード会社は加盟店手数料を収入として得ることができます。

年間に1回でも使えば年会費が無料になる、いわゆる「年会費実質無料」のカードが存在するのは、とにかくどういう形でもカードを使ってくれればカード会社に収入が入るため、という理由によるのではないでしょうか。

またクレジットカード会社によっては、加盟店から年会費を徴収することもあります。

提携ブランドを使用した場合はどうなる?

提携ブランド
最近はVISAやMaster、JCBといった国際ブランドと契約しているクレジットカード会社が多くなってきました。

この場合「クレジット契約における3者間契約」との大きな違いは、会員が契約するクレジットカード会社と、加盟店が加盟するクレジットカード会社が異なるという点です。前者をイシュアー、後者をアクワイアラーといいます。

この場合でも、会員はイシュアーに対して購入代金を支払い、加盟店はアクワイアラーから販売代金を受け取ることに変わりありません。

会員からの問い合わせ先もイシュアーとなります。アクワイアラーからイシュアーへの購入代金精算は、国際ブランドを通して行われます。

クレジットカード会社にとって重要な「審査」

審査

ここまでは主にお金の流れの観点からクレジットカード会社の仕組みを見てきました。

ところで、会員がカード会社に対してきちんと代金や返済金を払ってくれないと、カード会社の経営に影響することとなります。

そのため、カード会員・加盟店それぞれについて審査を行うことは、カード会社の仕事の中でも大変重要なものの一つです。

会員審査について

クレジットカードを持つための会員審査は、入会時の「入会審査」と、その後の「途上与信・更新時審査」に分けられます。

入会審査

消費者からカード入会の申込書が送られてくると、カード会社は入会審査を行います。主に以下の観点で審査が行われます。

  • 申込書に書かれた内容が、カード入会基準に合致しているか(特に年収、勤務先・勤続年数、居住年数、借入状況など)
  • 自社での過去の契約状況はどうだったか
  • 申込者本人は実在しているか、また本人の意思で送られたものであるか。勤務先は正しいか。(本人宛て、また勤務先へ在籍確認の電話)
  • 他社での利用状況はどうか。延滞等の問題が無いか(信用情報機関へ信用情報の照会)

最近はインターネット経由での入会申し込みも可能になりましたが、審査の観点は変わりません。

途上与信・更新時審査

会員にカードを発行した後も、その後の状況の変化により返済が難しくなるケースはあります。

それを防ぐために、途上与信といって個人信用情報機関へ信用情報を定期的に照会し、支払状況に問題が無いか確認を行っています。

他社で延滞がある等、問題のある会員の場合は利用枠を引き下げたり、更新時にカードを発行しない等の対応を行うことがあります。

途上与信のタイミングは各カード会社によりさまざまです。2~3ヶ月おきに行う会社もあれば、更新時以外は全く行わない会社もあります。

但し、キャッシングの場合は貸金業法等により、以下のいずれかに該当する場合は法律により途上与信を行わなければならないと定められています。

  • 1ヶ月の貸付が5万円以上であり、かつ貸付残高が10万円以上の場合は毎月途上与信を実施
  • 貸付残高が10万を超える場合は、3ヶ月ごとに途上与信を実施

加盟店審査

クレジットカードの加盟店となるためにも審査があります。

またこの審査は、業種により難易度の違いがあります。

一般的に、物品販売であれば比較的容易、サービス提供であれば比較的難しいといわれています。

また個人事業主もどちらかというと難しいといえそうです。

クレジットカード会社の仕組み-まとめ

会社

クレジットカード会社の仕組みは、以下の通りとなっています。

  • 加盟店及び会員とともに3者間契約を結ぶことで、商品代金を加盟店に立て替え払いする業務を行っています
  • 収入源は会員からの年会費や手数料、加盟店からの加盟店手数料です。キャッシングを扱う会社の場合は利息収入もあります
  • 分割払いやリボ払いの手数料は、カード会社にとって大きな収入源です
  • 国際ブランドを通じたお金のやり取りもクレジットカード会社の業務です
  • 会員から確実に支払いを受けるため、入会時はもちろんその後も定期的に会員に対しての審査を行っています
  • 加盟店になるためにも審査があります。業種によりその難易度は異なります。

いかがでしたか?

なぜプラスチックのカードで商品を受け取れるのかはもちろん、カード1枚を発行するのになぜ煩わしい審査があるのか、またリボ払いをよく勧めてくるのはどうしてなのかなども理解できたのではないでしょうか。

クレジットカード会社の収入を増やすことは、カード会社の経営を安定することにもつながります。

このうち消費者である会員が行いやすい方法は、加盟店手数料を増やす方法でしょう。

方法は簡単で、いつもの現金での買い物をクレジットカード一括払いに変えるだけです。

これだけでクレジットカード会社には加盟店手数料が入り、会員には「期限の利益」、つまりその場で支払わなくてもカード会社の指定した日に支払えば良いという特典が得られます。

多くのカードではポイントも付与されるでしょう。

もちろん支払に苦労するほどカードを使ってはいけません。

無理のない範囲でカード払いを積極的にすることも、賢い消費者の一つといえるのではないでしょうか。

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